2015.11.30
サザエさん 中島くんのこと
[ 神楽坂 貞 ]
ある日
サザエさん一家の食卓に、カツオのタタキが出てきます。
波平「おお。今日はカツオのタタキか。旨そうだな」
マスオ「本当ですね、お父さん。この時期はカツオのタタキで一杯、
なんてのはたまりませんねぇ」
タラちゃん「お兄ちゃん、また叩かれるんでしゅか?」
カツオ「あははは!」
サザエ「うふっ。違うのよ、タラちゃん。カツオのタタキというのはお魚の事で、
とてもおいしいのよ」
タラちゃん「そうでしゅか。安心しましたぁ」
波平「コラ、カツオ。タラちゃんに余計な心配をさせるんじゃない」
カツオ「ヒェ~!とんだトバッチリだぜぇ!」
サザエ「今日は他にもご馳走がいっぱいあるのよ。サザエの壷焼きに、マス寿司に、
ワカメの味噌汁」
タラちゃん「ママとパパとワカメ姉ちゃん。僕はないでしゅか」
サザエ「えっ?」
ふね「サザエ、銀ダラかなんか買ってこなかったの?」
サザエ「ごめんね、タラちゃん。今日はお魚屋さんにタラは置いてなかったのよ」
タラちゃん「僕だけ仲間はずれでしゅ・・・どうせ僕はご馳走じゃないでしゅ・・・
タマ、行くでしゅ・・・」
ふね「サザエ、タラがないならタラコなんか買ってくればよかったじゃないか」
サザエ「そうだったわね。私とした事が・・・」
カツオ「まぁご馳走といっても、ワカメは味噌汁だけどな」
「はははは!」
ワカメ「お兄ちゃん、ひどい!」
翌日
タラちゃんはノリスケさん一家とお寿司屋さんに行きます。
ノリスケさん「大将!イクラ握ってくれる?」
大将「へいお待ち!」
イクラちゃん「パプー!」
タイコさん「イクラはイクラが大好物なのよ、タラちゃん」
タラちゃん「へぇ良かったでしゅね、イクラちゃん」
イクラちゃん「パプー!」
ノリスケさん「このイクラに巻かれてあるのが、海苔なんだ」
タラちゃん「へぇイクラちゃん、パパに巻かれてすごいでしゅ」
イクラちゃん「パプー!」
大将「奥さんは何にいたしましょう?」
タイコさん「私はタイを」
大将「ヘイ!そちらの坊やは?」
タラちゃん「タラを下さい」
大将「えっ?タラ?」
タラちゃん「そうです。タラを握って下さい」
大将「ああごめんよ、坊や。タラはねんだよ」
タラちゃん「やっぱりでしゅか・・・」
大将「ああそうだ!穴子なんか、どうだい?」
タラちゃん「アナゴさんまであるのに・・・」
タラちゃん「もう僕、帰るでしゅ・・・」
帰り道
タラちゃんはカツオと中島くんとバッタリ。
カツオ「どうしたんだい、タラちゃん?」
タラちゃん「僕はお寿司屋さんでも仲間はずれだったんでしゅ」
隣りでそれを聞いていた中島
「タラちゃん、それならまだいいよ!僕なんか、中島だぜ。
魚でも海のものでも何でもない。タダの中島だぜ!」
タラちゃん「タラは魚でしゅ。中島よりマシでしゅ」
と大喜び。
カツオ「すまん!中島!」
中島「気にすんなよ!磯野!たまには僕にも活躍させてくれよ!」
来週もまた見て下さいね。
んがんん
・・・・・
と言うストーリーを何年か前に
爆笑問題の深夜番組
「今週のコラム」で聴いた。
とても中島くんらしくて
笑ったのを思い出した。