2015.08.21
50年の軌跡
[ 神楽坂 貞 ]
「描画された詩」
「え？なんですか、それ」
なんだか難しそうだし、わからなそう。
最近、
そんなものを求めているので
仕事の合間に原美術館へ
「サイ・トゥオンブリー 紙の作品 50年の軌跡」
1953年から2002年
25歳から74歳
画家一人の作品を眺める。
この50年の間に
作品はどのように変わっていくのだろう
見るではなく眺める。
鉛筆やクレヨン、チョークで書き
絵具やペンキで描く
新聞紙を使ったり
紙を重ねたり
その世界
眺めていても
まったくわからない
でも
時代が進むにつれ
まったくわからない
という意識が
無くなっていく
そして
最後の展示室へ
晩年60歳以降の
絵画やドローイング
集大成の
激しさと華やかさ
大作群の前で
圧倒される
そして、
清々しく
解放された気分
25歳から74歳
生涯を通して
「手で描くとは
人間の想像力と感性を表現する
もっとも根源的な方法」
を追及し続けている。
その事が
素晴らしく
なんだかんだ
わからなくても
伝わるこの感じ
解放です。
8月30日まで。
あ、
「ゼロの空間」
も是非
